iPaas(Integration Platform as a Service)とは
従来ソフトウェア(アダプター、ミドルウェア、インタフェース・プログラム等)で実現していたアプリケーション間の連携機能を、クラウドで実現するサービスです。
iPaaSは、アプリケーション、プロセス、サービス、データの統合と、それに関連するガバナンスをクラウド内で実施することを可能にします。
従来技術を使ったアプリケーション統合の問題点
データ登録が特定のアプリケーションにのみ登録され、他のアプリケーション上で利用できない、あるいは、重複登録をする必要がある。
アプリケーション間のデータ同期が限定的だったりタイミングが遅く、リアルタイムにデータ更新を知ることが出来ない。
アプリケーション統合を行う為には、ミドルウェアの導入やAPI等を使ったインタフェース開発が必要となり、開発・導入・運用コストが高額になる。
アプリケーションの機能、データ項目、業務プロセス等の変更が発生した際、自社で容易に保守することが出来ない。
1対多、多対多のアプリケーション統合間において、ワークフローを設計することは容易でなく、複雑な実装が必要となる。
アプリケーション利用が限定的なユーザについて、他のアプリケーションで代替することなく利用を継続している。(例えば、メッセージング・アプリからボット経由で他アプリケーションで情報を検索したり、レポートを参照したり、承認等のアクションを行う等)
アプリケーション統合(iPaaS活用)によるメリット
アプリケーション間の情報共有方法を気にせず、異なるアプリケーションを横断統合して、ビジネスプロセスを設計することができる。
異なるアプリケーション間で同期すべき情報が自動的か直ぐに同期され共有できる。
データの重複登録が不要になるだけでなく、データ参照・登録のためにアプリケーション切替をする必要がなくなる。
アプリケーション統合コスト負担は大きく、容易ではないという従来の考え方から、ユーザ・事業部門主導で容易かつ直ぐに利用開始できる。
ユーザは利用すべきアプリケーションの利用方法のみを習得すればよく、利用頻度の少ないアプリケーションを利用することなく、情報共有や必要なアクションをアプリケーションを横断して行うことができる。(アプリケーション利用料の全体最適を行える)
アプリケーションの拡張機能を利用することで、他のアプリケーションを直接利用することなく、間接的かつ自動的に利用できるようになる。